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観音王子×貴島吉志 メイド対談

観音王子 http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Ink/4105/
 北海道と北欧の大地が生んだメイド作家。
 個人サークル「Neuromancer.」において、創作メイドや各種ギャルゲーでの精力的な同人活動を行っており、ブロッコリー系のアンソロなどにも作品を寄稿している。
EARLに通うあまりにCLUB ONカードを作ってしまった。

貴島吉志 http://www.luv-parade.com/
 観音王子の友人。一応メイド作家。
 サークル「Luv-Parade」において、需要があるかないかも分からない「メイド小説」で同人活動をしている。普段は一般向けの記事を匿名で書いている。この録りと記事も担当。現代に無理やり持ち込むメイド萌えが、とても大好き。
貴島吉志(以下「貴島」)
よろしくお願いします。

観音王子(以下「観音」)
よろしくお願いします。

貴島
メイドの話だよ。

観音
どうぞどうぞ。

貴島
……こんな始まりですか?
(c)観音王子
観音
どこから入っていくの?

貴島
みんなが知っていそうで知らないメイドさん。
リアルタイムに青春を捧げてしまった人たちしか知らないようなメイドさんの秘密、みたいなね。 本当のメイドさんを見つけなくちゃいけないよ、と。分からなくちゃいけないよ、と。そんな話をしましょう、というのが今回の趣旨。

観音
いざ話せと言われてもね、今更って話ですよ。

貴島
まあまあ。頑張ろうよ。ね。

  ●メイド萌えはどこからやってきたのか

観音
メイドさんという存在を知ったのは、エロゲーだよ。

貴島
発祥がそうだよね。さかのぼればだよ、40年代の映画とかに、メイドさんに自分の選んだ靴をひたすら履かせるなんて変態映画(※1)があったりするんですけども。
まあ、そういうんじゃないよね。メイドさんのルーツって。

観音
メイドという事柄を、メインにピックアップしたような作品は無かった。

貴島
メイドじゃなくちゃいけないという、必然……という言い方も変かもしれないけど。
メイドさんをイコンとでもいうの? 偶像的な象徴に仕立てた。
メイドに特別な感情を持たせるに至ったはしりとなると、やっぱりエロゲーなんだろうね。

観音
サブキャラクターとしてはずっとあったんだろうけど。

貴島
あった。特に館もの。サスペンスもの。必ず縛られる。必ず姦られる。

観音
キャラ的な属性としても、従順で、おとなしい。力のないキャラクター。

貴島
で、それを、全員それにしたってのが、PC98の時代。1996年。
「メイドさん」の歴史はここから始まったといっても過言ではない。

観音
衝撃的でした。『殻の中の小鳥』(※2)。
話的にも、当時としては革新的と言えば革新的だった。
まあ、ダークなんだけども。

貴島
ダークなんだけれども、メイドさんに希望を残すという。

観音
あの頃にあのゲームを創った人たちは、何を考えて創ったのかな。
不思議で仕方ないよ。コアだよね。
館ものの名残みたいなのはあってさ、今回は調教ものでメイドさんにしましょうー、みたいな感じだったとは思うけども。

貴島
それでも添え物でしかなかったようなものを、という感じだったわけだ。
福神漬だけでメニュー作りました、ってのと同じようなもの。

観音
それなのに、メイドありき、ではないじゃないですか。

貴島
手段として、メイドという背景が採られたにすぎない、と。
これが巫女さんとかでも、実はよかったんじゃないかというからくりだ。そんなものだったんだけど、これが潜在層にはバカ受けで。二回もリメイクされた。続編も作られた。
メイドの数も増えて、いかがわしい話もいっぱい増えたし、お嬢様をメイドに仕立て上げることも出来るという。ここまで来ると、好事家の仕業だよね。

観音
ファンディスク(※3)も出た。
あの当時にファンディスクが出るって、とっても珍しかったよね。

貴島
『アイシャポーカー』(※4)は、今でも大好きですよ僕は。

観音
アニメ化にもなったし。

貴島
アニメでも、主人公のフォスターは本当にそのままだった。
今思うと、なんて設定に忠実だったんだろうと。

観音
当時の作品と言えば、みんなメディアミックスでね。

貴島
エロゲーのアニメなのに、アニメイト(※5)に立て看板があったりね。
でも、それは一般に向けてのヒットじゃなくて、送り手にメイドを認知させた、という感じに収まったんじゃないかなあ。
これで目覚めちゃった、というのは受け手にも送り手にもいっぱいいるのだろうけど。

観音
でも、話がシリアスな分、メイド好きは好きでも、殆どの人がシリアス路線に行ったのだとも思う。
ああいった、禁断の愛を描きたい、というような。

貴島
希望のある館もの、ってやつだよね。最終的にはハッピーエンドになることが分かっているような。そういうお約束ごともちょっとあった。
このことも、昔にしては衝撃的だったんじゃないかと。穏やかだよね。

観音
当時のエロゲーは今みたいに多種多様じゃなくて、本当にアダルトー! って感じだったからね。

  ●館からメイドを連れ出して「メイドさん」に

貴島
さて、この『殻の中の小鳥』と、翌年に発売されたその続編である『雛鳥の囀』(※6)の局地的ヒットを受けまして、ぽつぽつとメイドさんがいっぱい出てくるようなゲームが出始めていたんですけども、どれもこれも館ものでメイドら致されるー、というのばかりで。
館に行ってメイドさんを調教しましょうとか、館で一日メイドさんを狩りましょう(※7)とか……ギリギリで、館に行ってメイドさんと仲良くしましょうというのもあったけど、メイドさんというのはあくまで、所有物のように扱われていた。
身近なものと言うよりは、そこに主人公が何かを求めてやってくるというような状況ばかりだった。しかし、このどん詰まりを、力技で打ち破ってしまった革新的なタイトルが出てしまいます。99年3月です。

観音
『リトルMyメイド』(※8)でございますよ。
これは何が凄いってね、浦島太郎とリトルマーメイドとメイドさんを合わせちゃってね! 何でもござれ! ってな感じ。

貴島
直球過ぎるよね。何のひねりもねーだろと。
舞台となる屋敷が「竜宮館」だよ? 考えることを止めるよ!

観音
(爆笑)いいセンスしてるよね。

貴島
でも、この、考えることを止める、というのがポイントでもあると思うよ。

観音
ヒロインの鞠(※9)は、神だからね。

貴島
今でも神と崇め奉る人は多いよね。
散々これまで色んなメイドものが出てきているのに、未だに心のメイドさんベスト3に挙げる人のなんと多いことか。
そんなゲームを発売したのは、エロゲーレーベルを多く抱える株式会社ウィル……そのレーベルの一つ、スイートバジルだ。

観音
今は亡き、ね!
俺、スイートバジル(※10)のソフト全部持ってるよ!
どういうことだよと!(爆笑)

貴島
2004年に続編が出るんじゃなかったのかよと!(笑)

観音
どれだけ待ったと思ってるんだと。
俺はね、初めて描いた同人誌がリトルMyメイドでね。
で、その売り上げでパンドラBOX買ったんだからね!

貴島
(爆笑)正しいあり方だ。

観音
並大抵の萌えじゃなかったんだから。

貴島
ゲームシステムも並大抵のものじゃなかったけどね。CGが埋まらない。

観音
全表情を見ないとCGに追加されなかったりね。
スイートバジルのソフトって全部難しいんだよな。

貴島
あれ、データの解析したらさ、回想モード作ろうとして断念してる跡があったんよ。

観音
作れよ!(爆笑)

貴島
いったいどれだけのユーザーが何十時間もこのゲームに費やしたか。
パッチを当てないと攻略出来ないヒロインがいるのに、当てたらそれまでのセーブデータ使えなくなるし。フラグ管理の酷さでも物議を醸し出したリトルMyメイドでございます。
それなのに、何がこのゲーム、良かったのか。というよりも、しかげなぎ(※11)さんのメイドの何がよかったのか。

観音
そりゃあ、メイドに愛情が注がれたことでしょう。

貴島
手段じゃなくて、もう表現なんだよね。
メイドを使って他のことをするんじゃなくて。
ゲーム自体はメイドじゃなくても成立するのに、メイドじゃなくちゃダメなんだ、というパワーがみなぎってる。
鞠のいじめてオーラを破るメイドは、まだ出てきていないと思うよ。

観音
雛に関しては北都南(※12)のロリ声も凄かった。
しかげなぎさんのメイドをメインに据えた、というのが一番凄いとは思うけど。

貴島
しかげなぎさんは同人で、早い時期から、自分のメイド萌えを体現していた人だものね。

観音
名古屋でね! CHAOちゃんとPINKちゃん(※13)だ。

貴島
実際、これまでにもメイド萌えというのはあったんだろうとは思う。でも、それを本当に、素直に商品でやったのは凄いよ。
そんな『リトルMyメイド』と同じ時期、ちょうど同じ頃に出て来てたのが『まほろまてぃっく』(※14)。連載開始が98年12月で、第1巻の発売は9月。
メイドさんの誕生が、ゲームと漫画という、二大ヲタクメディアで起こってたんだな。

観音
でも、あの原作者は、エルフのゲームのノベライズを書いてた人なんだよ。
それも『同級生』とかの古い年代のね。
だから、流れとしてはやっぱりエロゲーからではあるかもよ。

貴島
エロゲー的なメイドのイコンを、まほろさんも受け継いでいるよね。
もしかしたら、『河原崎家の一族』とかでのメイドの扱いがあんまりだったものだから、逆にそうした館ものメイドへのカウンター表現として、まほろさんというメイドさんが生まれたのかもしれない。

観音
彼がどこまでエルフ関係だったのかは分からないけどね。
個人的には、まほろさんは『To Heart』のマルチ(※15)の線もあるんじゃないかなって思ってる。
あれはメイド服は着ていないけど、メイドロボだった。

貴島
ちゃんとメイドロボとしての要素を継承しつつ、その暗黒面にもちゃんと踏み込んでる。人間とは違うから、いつまでも一緒にいられるわけではない、という。
これはギャルゲーとかじゃはっきりと言ってはいけないことなんだけども、でもそれをあえて明確にした。
メイドロボに対する、原作者なりのSFマインドがあったんじゃないかと思う。

観音
メイドロボっていうジャンルをある程度確立したのはマルチだし、その萌えがまほろさんにはかかっていると思う。
マルチというメイドロボにインスパイアされて、というのはあったかもしれない。進化、とも言えるかも。

  ●「メイドさん」と同人の関係

貴島
そういえば『まほろまてぃっく』も、『リトルMyメイド』も、どっちもスカートの丈が長いね。
社会的に認知された萌えメイドの起源は、『殻鳥』からのビジュアルの流れに対して、明らかに反発してる。

観音
パンドラBOX(※16)の漫画とかでも「短いのは邪道だ」って言われてたって書いてる。
しかげなぎさんは名古屋で活動してたわけだけど、この頃の東京のメイド同人ってのは、どうなの?

貴島
……それは当時を知る人に話を聞く他無いかなあ。
僕らはこの当時にメイドに出会ってね、ボーイ・ミーツ・メイドガールだったわけだもの。

観音
でも、この頃のコミケには、もうメイドジャンルはあったよ。

貴島
僕も、この頃に初めてメイドさんの本を買ったような気がするんだよね。

観音
うしどん(※17)さんとかね。

貴島
CYON(※18)さんとか。あと、僕は買っていなかったけど、県文緒(※19)さんもこの時期ですね。

観音
この時点でうしどんさんとかは、もうかなりの数のメイド本を出していたよ。
しかげなぎさんもそうだけど、99年以前から絶対やってたって。

貴島
となると、この人たちに影響を与えたのは。

観音
『殻鳥』『雛鳥』とかになるんじゃないかなあ。

貴島
そんな館のメイドを、館から連れ出したのが、しかげなぎさんをはじめとした、同人の人たちだった。

観音
「メイドとメイドさんは違うんだ」とか、「メイドは愛でるものである」とか。
「どじっこメイドというのが許されるのは、メイドさんだから」とか。
ガーッって言い切ってるもんね。うしどんさん。

貴島
ある意味での基本じゃん(笑)。けだし名言だ。

観音
スカートに関しても、「短いからダメだー!」とか。
そんなのばっかり描いてる(笑)。

貴島
彼らのメイド同人のソサエティというか、周辺が、そんな感じだったんだろうなあ。
メイドという流れもあったけれども、メイドさんという派閥も誕生していたんだよ、ということか。

観音
出自であるエロゲーとは違って、メイドさんは性の対象じゃないんだ、というような。
エロゲーメイドに対するアンチな流れとして、メイドさんは存在していたってことなんだろうな。性の対象じゃなくても可愛いだろ、ご奉仕されたいだろ、って。
メイドさんが近くにいて、自分のことを慕ってくれて、紅茶を淹れてくれるだけで満足じゃないのか君は! みたいな。

貴島
……それは、すごい問題提起だよね。
実際、それはとってもイイわけじゃないですか。

観音
イイわけですよ。
まほろさんも「えっちなのはいけないと思います」って。
メイドと性は、ちょっと離れたものであるというのを宣言しているからね。

貴島
実際にみんながどんな気持ちを抱くかどうかは別として、それをはっきり言ったと。

観音
そう言い切っちゃうことで、むしろ逆にもっとエロティックにもなったろうしね。

貴島
禁欲的なメイドさんだから、ハァハァ、みたいな。
スカートが長くなることで、そのイメージがより大きくもなった。

観音
実際、メイド服にそういう魅力はあるよね。プラトニックというか、清楚というか。
あとは、メイドさんという存在の、職業意識的なものもある。メイドさんというのは職業なんだよ、と。

貴島
で、その職業意識を、どこかで越権したい。
実際にするしないは、本人のハードルとして各自設定するとしてね。常に乗り越えたい気持ちはどこかにあるんだろうな。
そういう意味では、職業意識の漂うビジュアルのまま、メイドさんをえろえろにした『リトルMyメイド』は、本当に罪なゲームだ。

観音
メイド服には色々な夢と希望が詰まっているんだよ!

貴島
99年の夏頃までに、それをみんなが認識した。
恐怖の大王じゃなくてメイドさんが来たよ、と(笑)。

観音
予備校通いながら同人誌買いましたよ。
今でもメイド萌えだけど、あの頃は本当にたまらなかったね。

貴島
僕はホントにまほろさんに転んでた。
それまで、凄く油っこいとんかつ食べてたところに、お澄ましが出てきたような新鮮さだった。それまで、えろメイドしか知らなかったんだから。

  ●メイド萌えの確立と分化

貴島
ひとつの概念やケースが出てきたら、それを真剣に理論や系統立てて考え出す人がいるわけじゃない。

観音
メイドさんにもそれが起こったんだな。

貴島
マルチの時だってそうだった。
どうしてこれが流行ったのかー、みたいな話がいっぱいあった。
メイドさんにもそういう動きは起こってたんだ。メイドさんを真剣に考えた作品というのも出て来たんだよね。

観音
それが正解、ってことじゃあないんだろうけども。

貴島
その一つが「ELYSION」(※20)ですね。2000年の8月です。
横田守さんの絵が先行して、どろソースのようなメイドさんゲームなんじゃないかというイメージがあったけれども(笑)。

観音
そういう絵だもんね(爆笑)。

貴島
でも藤木隻さんによるテキストの方は、メイドさんを、あえてメイドという立場に戻して、その真理を探った。歴史的な背景などを踏まえた上で、独自の哲学で解体を試みた。今の所でも、唯一無二のアカデミックな物語だったりする。
今でも続いている、メイドさんのことを真面目に考えようという動きが、「ELYSION」に限らず、顕著になってきてたよね。
実際、ネットによるメイドに関する情報のやり取りは、もっと前から始まってた。

観音
この頃にはもう既に、同人の方でもはじまっていたよ。
歴史重視か、それを完全に無視するかという、メイドさんの背景っていうの? その傾向が別れていくのがさ。制服しか見ないメイドか、歴史的考察を踏まえたメイドか、その中間……というか、どちらでもないか、かな。
好きな物を知りたい、という気持ちって根底にあるじゃない。そんな気持ちが、メイドさんにも向いたんだと思うよ。俺自身は、歴史的なことを知らずにメイドさんを描くことは、逆に難しいと思っちゃうんだけどね。
そういう点では、しかげなぎさんのメイド服というのは、やっぱりありえないんだよ。手袋とかメイドさんはしないんだから。指を通すようなやつだけど、家事出来ないやん(笑)。

貴島
ジャンルの全貌が見えてくることで、逆に冒険が出来なくなるような状況になっちゃったんだな。

観音
半分ファンタジーだけど、半分現実のものでもあるから、やはりその現実を踏まえてしまうと、表現の範囲が限られてくる部分というのが明らかに出てくるんだよね。
だからこそリアルじゃなくちゃいけない、という感じ。
嘘の中にも一掴みの真実、って言うじゃん?

貴島
おおっ?

観音
その真実がないと、メイドさんのファンタジーが逆に機能しなくなってしまう。
そんなところまで、受け手がたどり着いたんだ、ってことなんだとも思う。

貴島
メイド好きな人はみんな辛口だよね。知ることで逆に難しくなっちゃった、ってことでもあったんだな。恋愛みたいなもんか(笑)。
で、こうした正当派というか、実際はやり続けていたことをただやっただけではあるんだけども、また同人からメイドさんが登場ですよ。2001年1月に連載開始。

観音
『エマ』(※21)はね。あの人は本当に時代マニアだ。
言ってみれば、メイド右派だよね。極右だよね。
本当に保守派が出て来たぞ、って感じで。

貴島
しかげなぎのようなメイドとは全く対極に位置するメイドさんが、けれども同じ同人という場所から出て来たというのは、とっても面白いことだと思う。
『エマ』も、最初は密やかな、一部の人の楽しみだったんだろうね。

観音
あれって、何巻くらいから、爆発的に人気になったんだっけ?

貴島
3巻のあたりからだね。ビーム自体が知る人ぞ知る雑誌だったし。
これが流行ったというのはさ、やっぱり、恥ずかしくないってことだと僕は思うんですよ。ヲタク同士だと、という限定こそあるけれども。
これが『リトルMyメイド』や『ELYSION』や『まほろまてぃっく』だとダメなんですよ。

観音
なんで。

貴島
全部おっぱいが出ますからね。

観音
うは!(爆笑)

貴島
でも『エマ』はそういうのとは全く別の、下半身に直接作用しないメイドさん表現。それを、ちゃんと連載でやったというのは大きいよ。
女性をも巻き込んで、口コミで広まったというのも頷ける。

観音
ビームに女性読者なんて、殆どいないはずなのにね(笑)

貴島
ハーレクイン的な、身分違いの恋、というのを主軸にしたロマンス、というのも大きかったと思う。禁断の愛というのはメイドと相性がいい、というのがここでも証明された次第です。
まあ、森薫さん自体には、恋愛よりはメイドさんを描きたいという気持ちの方が、間違いなく先行しているのだけれども。

観音
ヴィクトリア朝のメイドを描きたい、だよね。
今はヲタクたちへのヴィクトリア朝全体においての啓蒙者みたいになっちゃっているけど。
まあ、当時のメイドを調べていくと、どうしても全体を好きになっちゃうというのはよく分かる。

貴島
ただ、この正当派路線、消費文化には、殆ど結びつかなかった。
正当派のメイドさんが好きですよ、という人はいっぱい増えたけど、正当派のメイドさんを商品として消費する層というのは、全く増えなかった。
むしろ逆に、正当派のメイドが流行ることで、まるで陽が強いほど陰影が映えるかのようにね。

観音
正当派がどんと出て来たために、逆に正当派じゃないメイドさんがとても目立ち始めた、ってことなんだと思うのよ。

貴島
『これが私の御主人様』(※22)とかもそうだね。初出は02年1月。

観音
あれは極左と見るよ、俺は。

貴島
若年層にメイド萌えの芽を植え付けた。実は衣装が精密で、それで女性層も取り込んだ。アンチも多い風味ではあるけど、与えた影響は確実に大きいと思う。
この作品の登場が3年前だったら、メイドの歴史は変わってたかもしれない。そのくらい、ビジュアル的には原点回帰的な魅力がある。

観音
メイド服という可愛い記号だよね。

貴島
まあ、まっつーさんはメイドなんて興味ないよとか言っているんだけど、実は凄く大好きだったりするんだけどね。
なんだかんだ言っても大好きなの。ここらへんがメイド極左だ。

観音
(爆笑)『エマ』と同時期にアニメ化にもなってね。

貴島
まさに陰陽。どっちがどっちかは個人の判断任せとして。

観音
メイド萌えの細分化が明確に見えてきた、ってことなのかな。

  ●愛の無いメイドたち

貴島
こうした、現実的な路線と前後して、とりあえずメイドっぽいの着せとけばいいかみたいな動きも出てきていた。

観音
メイド喫茶とかもそうだし、エロゲーだってそうだ。
『水月』の雪さん(※23)とかもこの位置だよ。
スタイルとしてはとても確立しているけれども、キャラクターとして、世界観としてはどうなんだ、と。

貴島
実はメイド的に、新しいことは何一つないキャラクターなんだよね。
完全に、記号と性格の情報だけで作られたメイドさんだ。

観音
それに、あれがメイドさんかと言えば、違うよね。お母さんだ。

貴島
保護者がメイドさんの姿をしている。

観音
読者参加企画のキャラクターがなんとなく今月はメイド服着てみました、的な。
何の根拠も無い。でもそれがよかった点でもあるんだろ。

貴島
正直、絵を見ちゃうと、歴史とかどうでもよくなっちゃったりするんだよね。
メイド服という外装の魅力が認知された、ということでもあるからね。
『Piaキャロットへようこそ!』(※24)のような制服萌えの流れだったのかもしれないけども。とりあえず着せてみよう、という感じのね。

観音
いやいやいや! でも、当時の俺らは、それがとても良いことのように思ってたよ?
絶対メイドタイプ選んでなかった? 俺はメイドタイプしか選ばなかったよ?
それしか見えてなかったもん。他に何があった?

貴島
……思い出せない。

観音
でしょ? 俺もなんだけどね(笑)

貴島
三種類あったのは覚えてるンだけど。でもメイドタイプと言われると、ハイそのとおりでございます(笑)。
かなり昔の話になるけど、東京キャラクターショーになんかブースがあったけど、メイドタイプしかいなかったよ? それしか見えてなかっただけかもしれないけど。
でも、メイドさん……というかメイド喫茶の流行(※25)に、『Piaキャロ』の刷り込みは確実にあるよ。

観音
今でもあの服は人気あるしね。

貴島
これをブロッコリーがカフェにして。この時の、みんなの受けたビジュアルショック、未体験ゾーン、語るに及ばず。
若い人からしてみれば、ふーんの一言かもしれないけど、それでも僕らにとってはね。

観音
『デ・ジ・キャラット』のグッズとか売ってたんだよ。
かき氷とかも食べたな。普通の氷かき器で作っててさ。
それでウン百円も取られるんだよ? 学園祭じゃんかこれ、って。

貴島
今のコスプレ喫茶と比べても、根本的な思想が変わっていないのがある意味凄い(笑)。
まあ、ここらへんのくわしい歴史的解説は、他に譲るとして。

観音
でも、これがメイド喫茶の始まりだよね。
思えばこれが、間違いだったという部分でもあるけど(笑)。

貴島
その頃では間違いじゃなかったとは思うけども、ねえ。

観音
本当にびっくりしたもん。
エロゲーなんだから、×ん×(※26)くらい見せろ! って思ったよ(笑)。
コスプレ自体はイベント会場で幾らでも見られるんだから。

貴島
口にこそ出さないけれど、みんなそういう風に思っていたよね。
だって、そういうところから生まれた、そういうものだったから。あ、文字に起こす時は伏字にしておくわ(笑)。

観音
そうして(笑)。

貴島
で、この市場に、メイド萌えというには右でも左でもない、よく分からない層が参入して来ちゃった。バンドブームみたいに。

観音
コスプレ文化は元々たくさんあったんだけど、メイド服を着たい、っていう娘もたくさんいたんだろうけど、今の流れはね、もう凄いよね。
何でもメイドだからね。今は何でもメイドなんですか? という感じだよ。普通のウェイトレスさんの服じゃなかったら、みんなメイドになるー、みたいな。
時代が時代なら、あんたのとこだってそんな風になってたんじゃないの?

貴島
……頭にびらびらがついてたら危なかったね。

観音
最近はついてなくてもメイドとか言われるじゃん。よくわかんないよ。
メイドさんとか言ってもね、ただのコスプレイヤーだよね。それが問題だ。
メイド極右でも極左でもない。もちろん右でも左でもない。極左の人だってきっと分かってる。今のこれはメイドじゃない、って。
これはただ、メイド服が可愛い、だからあんたのことをメイドさんっていってあげていますよ、って。

貴島
でも、ただ着ているだけの人たちってのは、その視線に案外気付いていない。
極左の人たちは、今のメイドもどきを、パンダみたいに見てる。実は極左もメイドさんには厳しいんだ。極右よりも心が広いだけ。
本当に喜んでいるのは、メイドじゃなくても実は構わない人たちばかりでね。
どうしてコスプレ喫茶というものが出来たのかを、もはや店も客も理解していない時代に入ったんだろうな。

観音
極左はあくまでメイド服が、属性が発達した派閥だもんね。

貴島
そのメイド服にすら、愛が無い層が増えて来てる、ってことなのな。

観音
メイド服か、メイドの中身か、って話だよね。左と右ってのは。
右の人ってのは、メイド服を脱いでもメイドさんでね。あの娘は、メイド服を脱いでもメイドさん、という視点なんだよ。
今の流行は、メイド服にも、中身にも、そこまで何かを求めていないようにも感じるよ。

貴島
なんか、浮ついた印象はある。地に足が付いていないというか。

観音
こっちが逆に、何がイイの? って聞きたいよ。

貴島
何であなたはメイド服着てるの? と聞けちゃうような薄さがある。

観音
テレビとかに映るような、メイド服を着ているような人たちにさ。
あと、お世辞でも「萌えー」(※27)って言っているような奴らにもね。
何がいいの? って聞いてみたいよ。

貴島
上手いこと言うね。

観音
服が可愛いと思っているのか、中身のルックスがいいから言っているのか。
それとも有り得ない格好だから、なんとなくそう言っているのか。
それだったらメイド服じゃなくても、ナース服とか、ウェイトレスさんの服でも、あんたら可愛いって言うんじゃないの? その感情は成立するんじゃないの? って。

貴島
メイド左派も、メイド服じゃなくちゃ成立しないのがポイントだからね。

観音
メイド服を着なくてもメイドさんだ、と言いきれる背景を求めるのが右派だ。
さっき言ったような人たちは、どちらでもないよ。
ここらへんの主張や意見を同人誌を読んでくれた人たちに聞いたことがあるんだけど、やっぱりみんなそう思ってるみたい。
1800年代までは、実際メイドさんはあんな服着てなかったわけじゃない?

貴島
1巻のエマのような服装ですら無かった。

観音
そんな時代のメイドさんにですら、右派の人たちは萌えるんだから。
侍女が女主人とかと一緒に寝てました、とかにも萌えるんだから。
パックス・ロマーナや、奴隷制時代の発展のように、産業革命の裏側ではメイドさんが寄与してる、ってことを考えてゾクゾクしちゃうの。そういう萌え。

貴島
そりゃ、メイドカフェと相容れる余地は無いなあ。

観音
と言うか、中身が気に食わないんだよね。
おめーなんなんだ? というレベルだよ。
コスプレイヤーじゃねえか、×ん×見せろって(笑)。

貴島
そりゃあなたの希望でしょうが(爆笑)。

観音
そうでなくても風俗みたいなんだから。

貴島
確かに、あれは、まあ先祖返りじゃあないのだろうけど、『殻鳥』の接待(※28)をそのまま連想させる感じはある。
送り手が意図するしないに限らず、そういう根強いフィルターの存在は確実にあるからね。
客としてやってきて、おいどうした? みたいな。

観音
×ん×見せろ? みたいな。
10万20万くらい積んだら、ねえ?
桁一つ少なくてもいいんじゃん?

貴島
渋谷のビデオ業者じゃないんだから(笑)

観音
絶対そうだって。

貴島
取り付く島もありゃしないね(爆笑)。あんたはメイド右派の鏡だよ。
で、逆に左派の人たちにとってのメイドさん像ってのは、ベッドの上以外で服を脱いだら、その娘さんはメイドさんじゃないわけで。
俺のメイドさん、というのが基本にあるから、相手にはそういうロールプレイをどこかで望んでいるし、もちろんそれは出来ないことってのは分かっているんだけど、ちゃんとそこらへんは分かっていて欲しいと思っているんだよな。
だからこそ、とってつけたような「お帰りなさいませ御主人様」とかだったら、右の人はもちろん、左の人の逆鱗にも触れる。

観音
メイド右派にとっては、そもそも気に食わないことばかりだ。

貴島
左派にとっても気に食わないことが多いのも問題だけどね。
元々コスプレ喫茶から始まったメイド喫茶ってのは、メイド左派のためのものだった。
でも、それですら無くなっている。

観音
こんなのメイド服って言わないじゃん! みたいなのが増えてきた。
ディテールが可愛くないぞ、ってのが。

貴島
中の人が根本的にメイドさんを、メイド喫茶の何たるかを、どんな気持ちや方法にせよ、理解していないのもある。
やはり、愛が無ければいけない。

観音
着ている人にはまだ愛があったとしても、その店長とかには確実に愛が無いのが多いからなあ。

貴島
愛がある店長ほど、先に消えていくから。

観音
愛のある店長ほど、ギャップに気付くよね。
だめだ、こいつらだめだ、みたいな(笑)。

貴島
とりあえず、メイド服を着る人は、メイドになって頂きたいと。

観音
おおっ(笑)。

貴島
マブチモーターの社長の家(※29)みたいところにさ、本当にメイドさんとして雇われましょう、とまでは言わないけど。
メイド服を着るには、精神的な資格がいるよ、ということを言いたいんですよ!

観音
軍服のコスプレってあるじゃない。ああいうのをする人たちってのは、もう振る舞いまでそれそのものじゃん。あのくらいまで愛を持って欲しいよ。
「私はメイドなんです」って本気で思うような。この服を着ている以上は、私はメイドさんなんです、って。

貴島
秋葉原に闊歩しているようなメイドもどきに対しては、そのメイド服みたいなのを脱がして「せっかーん!」(※30)ですよ。

観音
昨日も秋葉原で見たけどね、寒いからと言って、明らかに合わないコートは着るなと。

貴島
おまえは主人やメイド長に、それを着る許可を取ったのかと。

観音
なんだ、その高そうなコートは、フェイクかよと。

貴島
フェイクがフェイクかよ……ブラックだなあ。

観音
ジャンパーとかも着やがってね。パチンコ屋の店員かよと。

貴島
それはパチンコ屋の店員だから(笑)。
なんというかね、これを聞いて、いや読んで下さっている、か。読んで下さっている皆様に至りましては、僕らは無茶苦茶言ってるかもしれないけどね、こういうことなんですよ?
これまで話してきたことを、現在の状況に集約させると! わかるでしょ、ね!

観音
誰に向かって言ってるのよ(爆笑)。

貴島
歴史的なところは、先人たちの偉業があるから、そっちはそっちに任せてね。
僕らはこうして、萌え見地から、ディスプレイの中から出て来たメイドさんに関してアプローチしてみたわけですが……やはり、愛無くしてメイド無し!

観音
愛無くしてメイド無し、ですよ。
コスプレイヤーの娘さんたちも、メイドやメイド服を左派的な考えで好きと言うのは分かるんだけど。
それは半分踊らされてる、ってことでもあるって気付いて欲しいな。

貴島
見かけにこだわるなら、とことん見かけにこだわって欲しい。

観音
寒くても変なコートとか着ちゃだめ。
せめて上手くビジュアルに合わせたのを着て下さいと。
暖を取るためにランプを持ってもいい(※31)んだから。外套とか羽織って下さいよ(笑)

貴島
凍え死んで欲しいわけじゃないからね(笑)。
でも、冬コミ会場の不知火舞や霞たん(※32)とかは着ないんだから。ああいったくらいに、真剣に。

観音
メイドはこうなんだ、と思ったのを、ちゃんとやって欲しいよね。

  ●おわりによせて

貴島
……こんな感じですかね。愛がないとダメという感じで。

観音
僕のサークルはメイドさんをいつでも募集しているからね。
あ、その娘は別にコスプレイヤーでもいいから(笑)。

貴島
……僕もなんか言わなくちゃいけないの?
まあ、気が向いたら。けども、条件は厳しいよ。
メイド好きは食わねど高楊枝なんだ。

観音
メイドさんになってくださいよ。

貴島
御主人様が見つからなくてもいいんです。メイドさんになってください。

観音
見つからなくてもいいなんてことは無いよ!

貴島
なんで?

観音
俺が常に代理になってあげるから。

貴島
そうなるよね(笑)。おあとがよろしいようで。


注釈

※1 変態映画
「小間使いの日記」のこと。
原作者はフランスの小説家オクターブ・ミルボー。中国の拷問器具の話など、基本的にヤバい作品が多い。フレンチメイドの起源に、この作品が多いに関わっていると言っても、過言ではない。
監督はジャン・ルノワール。画家のルノワールの次男。絵を売った金で本作や「ボヴァリー夫人」などの文芸映画を作っては失敗ばかりしていた。
作中のメイドさんの基本の服装は素晴らしくクラシックである。画面は白黒だがもともと服も白黒なので全く問題などない。最高である。ただしあくまで基本であり、そこからどんどんスカートが短くなって行くプレイが始まるのでニガテな人は注意。
ちなみにルイス・ブニュエル監督によるリメイク版があり、こちらはDVDで鑑賞可能。メイドさんをジャンヌ・モローが演じているが、こっちのメイドさんも基本はクラシックである。

※2 殻の中の小鳥
メイド萌えの起源、もしくはきっかけとも言える重要なゲーム。

1996年2月にBLACK PACKAGEからPC-98X1版が発売。18禁。
その後、同年12月にボイスを追加したWindows95版がDISCOVERYから、
1999年7月に続編「雛鳥の囀」とセットになったWindows向けのリニューアル版がSTUDiO B-ROOMから発売されている(こちらはボイス無し)。
さらに同シリーズとして「渡り鳥に宿り木を」が2003年5月に同社から発売されている。これもWindows18禁。

シナリオ担当の栄夢氏の独特な言い回しは、ごく一部では"フォスター(主人公)時空"と呼ばれるほどに独特である。

余談だが、BLACK PACKAGE組のスタッフがかつて離脱したDISCOVERYから、Windows95版が発売となった。その後に「殻鳥」組はSTUDiO B-ROOMを立ち上げるのであるが、これは非常に政治的な何かを感じさせるエピソードであると言える。
さらに言えばDISCOVERYもBIRDIE SOFTからの独立である。ややこしい。

※3 ファンディスク
1997年9月にSTUDiO B-ROOMから発売された「小鳥の羽飾り」のこと。非18禁。
Windows用のデスクトップアクセサリーとミニゲームが収録されている。
製品情報ではスケジューラーも入っているはずなのだが、なぜか未収録。
声優陣が松本大・長沢美樹・飯島京子・深見梨加・平松晶子・宮村優子と、なんとも恐ろしく豪華。

※4 アイシャポーカー
2000年10月にSTUDiO B-ROOMから発売。Windows18禁。
ファンディスクともゲームともつかない、微妙な作り。
内容は……まあ、金髪メイドさんが好きな人ならばとっても楽しめる。

※5 アニメイト
アニメイト秋葉原店。当時は昭和通りのオフィス街に店舗があった。

※6 雛鳥の囀
「ひなどりのさえずり」と読む。
1997年3月にSTUDiO B-ROOMから発売。PC-98X1用18禁ゲーム
1999年7月に前作「殻の中の小鳥」とセットになったWindows向けのリニューアル版が同社から発売されている。

※7 館で一日メイドさんを狩りましょう
例:「メイド狩り」など。ちなみに原画はメイド絵で有名な村上水軍氏。今見るとまるで別人の絵だ。

※8 リトルMyメイド
1999年03月、SWEETBASILより発売。Windows18禁ゲーム。
浦島太郎と人魚姫を足してそこにメイドさんをぶち込んだ、そのあまりに画期的すぎる設定は、まさに一周して戻って来てしまったんじゃないかと思えるほどの凄さ。
メイド同人で活動していたしかげなぎ氏によるキャラデザインと、声優陣の素晴らしい演技、恥ずかしいキャッチコピーとテキスト、恐ろしいフラグ管理、パッチを当てないと一部ヒロインがクリアできないバグなどによって、色々な意味で伝説となった。
現在では攻略もネット上に充実しているので、見つけたら即買いの一品。

※9 鞠
究極のいぢめてオーラを持つメイドさん。
ユーザーのSMっ気を大いに刺激する良キャラである。

※10 スイートバジル
ゲームブランドであるSweetBasilのこと。
株式会社WILLの傘下ブランドの一つ"だった"。サポートは現在も続いている。
対談にもあるように、ゲーム毎の恐ろしい仕様は伝説的ですらあった。
『リトルMyメイド』の続編をユーザーは期待、しかげなぎ氏もノリノリだったが、ブランドの消滅によって無かったことに。全米が泣いた。

※11 しかげなぎ
サークル「PINKのCHAO!」で、主にメイド同人で現在でもコミケを中心に活動中。
同人書店にも卸しているが、あまりチェックしている人は多くない。
最もクオリティと売り上げのバランスが噛み合っていないメイド作家と言えよう。
みんな買え!

※12 北都南
声優。主に18禁ゲームにおいて凄まじい仕事量を誇る、ロリ声から妖艶な美女までをこなすマルチプルプレイヤー。18禁ゲームを数本やれば、必ず彼女の声に当たるであろう。超合金とスーパー戦隊が大好き。
この当時(1999年)はまだまだ有名とは言い難かったが、まるで古株の顔をした新人の如き神演技であった。

※13 CHAOちゃんとPINKちゃん
もともと「リトルMyメイド」は、しかげなぎ氏のメイド同人漫画の「DOLL[S]」のキャラクターをコンバートして製作されたものである。DOLL[S]の鞠と雛とリトルMyメイドの鞠と雛は、別ものなのである。当然性格も違ったりする。
よってちょっぴり紛らわしいため、区別するために昔からのコアなしかげなぎファンは時折こう呼称することがある。なお、DOLL[S]に関してはJIGEN社より、過去のシリーズをまとめた本が発売されている。18禁だけど見つけたら即買え!

※14 まほろまてぃっく
原作:中山文十郎、作画:ぢたま某(某には囲い○)
COMIC GUMにて1998年12月より連載開始。全8巻で完結済。
アニメ化もされた、本邦初の"非常に分かり易い"メイド萌え作品である。
中山氏による押し付けがましくないSFマインドが、その道の人間にも評価されているのが特徴的。作画のぢたま氏は特定趣味の方々には神のような存在であるが、最終巻のカバー裏ではその期待に見事に応えた。

※15 マルチ
1997年にLeafより発売されたWindows18禁ゲーム「ToHeart」のヒロインの一人。
どじっこメイドロボという設定とその愛らしい外見は、世の中のヲタクのお兄さんたちのみならず、エロゲーというマーケットすらも大いに揺さぶった。SFとしての踏み込みは全く行われていないのがまほろさんとは対象的。
ちなみにメイドロボを扱った作品としては、漫画では西野つぐみの「戦うメイドさん!」(1997年作)、アニメでは「HAND MAID メイ」(2000年作)などがあり、案外古典的且つ少数である。

※16 パンドラBOX
1999年9月にSweetBasilより発売された『リトルMyメイド 〜パンドラBOX〜』のこと。Windows18禁。
ファンディスクなのにHしまくれる、フラグ管理がやばいと、非常にSweetBasilらしいステキな内容。攻略は公式サイトに載っている。なぜかワゴン率が高い、見つけたら買え!

※17 うしどん
サークル「牛丼屋」にて、かなり早い段階からメイド同人を描いていた作家。
矢上裕の元アシスタントで、そのためかカレーネタにも強い。
大古真己名義で2000年より連載された商業漫画「ぼくのメイドさん」は、ロンスカ+ドロワーズ+アホ毛と、まさに時代の最先端を音速で通り越し行き過ぎてしまった名著である。単行本も未完だがFOX出版より発売されている。買うべし!
2006年5月より某誌でメイド漫画を連載開始するらしい。チェックだ!

※18 CYON
サークル「付和雷堂」にて、96年冬からメイド同人で漫画を描き続けている作家。
現在は四コマスタイルで活動しており、HPが無いにも関わらず、狙った獲物は逃さないほどのリピーター率を誇り、この人の漫画のために創作系イベントに訪れる人も少なくない。
描き始めたきっかけはやはり「殻の中の小鳥」とのこと。ちなみに「ちょん」と発音する。

※19 県文緒
サークル「Lady Maid」にてメイド同人で活動していた作家。
一時期はキャベツしか食べていなかったという都市伝説が有名。
「あがたふみお」と読む。商業ペンネーム:森薫。

※20 ELYSION
2000年8月にTERIOSより発売された「ELYSION 永遠のサンクチュアリ」のこと。Windows18禁ゲーム。
横田守氏によるテカテカのメイドさんビジュアルと、藤木隻氏によるアカデミックな構成&ピンクソックス時代を思い出したかのような羞恥系エロスが高度に融合した異色作。ビジュアルではなく叙述面に女性のファンが多いのが特徴。
DCとPS2にも移植され、新シナリオも追加されたが、上記の理由からPC版のプレイも強く推奨します。

※21 エマ
作者:森薫。2001年1月にコミックビームにて連載開始。
ヴィクトリア朝の風景にメイド萌えを見出す展開にごく一部の層が反応、三巻あたりで出版社のバックアップを受けてブレイク、アニメ化もされた。
一方で、この作品が世間一般に与えた影響は限りなく少なかったりもする。
最近の展開は何やらハーレクイン小説のようであり、当初からの読者は話よりもコマを追うことが多くなっている。

※22 これが私の御主人様
作者:まっつー&椿あす。2002年1月にコミックガンガンにて読みきりが掲載、その後季刊誌ガンガンパワードにて連載開始。
中学生の金持ちの家に中学生の姉妹がえろコスメイド服で働くという、非常に狙ったその設定が、やはり出版社のバックアップを受けてブレイク。アニメ化もされた。
ビジュアル的にも一般に多く影響を与え、アダルトビデオなどでもこの作品のメイド服を多く散見することが出来る。
ちなみに新創刊漫画誌「ドラゴンエイジピュア」に掲載された、同コンビによるメイド漫画「メイドをねらえ!」のメイド服は、クラシック要素も取り入れたバランスのよいデザインに仕上がっている。

※23 雪さん
F&Cが発売したWindows18禁ゲーム「水月」に登場するヒロイン。
メイド服の素敵なデザインと、母性と穏やかさと淫乱を足して×3したような強烈なキャラ設定が、一部のメイド好きを現実とは違うところに連れ去ってしまった。
このキャラクターを激烈に好きな人には、共通して特殊な性癖があるが、それを決して問いたださないこと。

※24 Piaキャロットへようこそ!
F&Cが発売したWindows18禁ゲームのシリーズ。家庭用ゲームにも多く移植された。
それまで手堅い止まりだった同社の商売を大きく拡張した記念碑的作品であり、現在もシリーズ展開は続いている。
この作品がなければメイド喫茶の類は秋葉原には生まれなかった、もしくは出現が大幅に遅れていたであろう。詳細は対談にて。

※25 メイド喫茶の流行
以下のサイトが簡潔かつ明るい。併せて読んで頂ければより一層の理解が得られると思います。
http://sotokanda.net/his_cafe.html

※26 ×ん×
すきな ことばを いれて ください

※27 萌えー
TVで言われている萌えーとは、全て劇団員のセリフだという噂がある。

※28 接待
客人がメイドさんにえろいことをして、それでお金を貰うゲーム上の仕組み。
もちろん、えぐいことをさせればCGも見れるし給金も上がるが、メイドさんは泣いてしまってパラメーターは大きく下がってしまう。

※29 マブチモーターの社長の家
現在は会長。本当にメイドをたくさん雇っていた。迎賓館まであった。
しかし、計画的強盗によって妻子を殺害され、さらには家も放火されてしまった。
その凶悪事件性もさることながら、日本でメイドを雇うほどの富を持つことを考えさせられる事件でもある。

※30 せっかーん!
光に向かって歩くように!

※31 暖を取るためにランプを持ってもいい
イベント会場とかで実際に持っちゃダメですよ!(笑)

※32 不知火舞や霞たん
薄着の忍者キャラ。本当に薄着。
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